米大リーグの第８９回オールスター戦は１７日（同１８日）、ナショナルズの本拠地ナショナルズ・パークで行われる。出場選手は球場内で前日会見を行った。大勢のメディアに囲まれたナショナルズのブライス・ハーパー外野手（２５）はエンゼルスの大谷翔平投手（２４）に並々ならぬ興味を明かした。

　前半戦で２３本塁打を放ちながら、打率は２割１分４厘と低調なことに記者から突っ込まれる一面もあったが、ハーパーは「（相手）内野手のシフトも試合の一部だと思う」などと、終始笑顔で対応していた。鋭いスイングで長打を連発するハーパーの打撃に魅了されているファンは少なくない。エンゼルスの大谷もその一人で、日本ハム時代から動画サイトなどで常にチェックしていたという。大谷が自身を好きな選手として名前を挙げていることを聞かされたハーパーは「本当？」とはにかみながら「（投手と野手を）両方やっていて、ホームランを打ち、１００マイル（約１６１キロ）を投げるなんて」と絶賛。「それはみんながやってみたいことで、クールなこと。間違いなく特別な才能があるし、見ていて楽しいことばかり。今季、我々は（西海岸での交流戦がないため実際に）彼を見ることはないけどね」と続けた。

　現在のところ、２人に接点はないが、ハーパーは大谷の打撃について「それほど多くは見ていないが、ボールをしっかりと正面から叩いているのではないか」と分析。あらためて「とにかく５００フィート（約１５２・４メートル）飛ばして、１００マイル投げるなんて、ホントにクールだ」と強調した。オールスター戦前日恒例の本塁打競争にハーパーは出場するが、対抗馬となる大物は不在。大谷と対決すれば全米が盛り上がったことは間違いない。
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