チーム最年長の日本ハム鶴岡慎也捕手兼バッテリーコーチ（40）が今季限りで日本ハムを退団することが27日、分かった。球団から来季はコーチ専任を要請されたが、現役続行への強い意欲から断ったもようだ。06年の日本一に貢献するなど北海道移転後のチームを支えてきた功労者は、他球団での現役継続の道を模索するため、FA移籍した13年オフに続いて2度目の退団が決定的となった。

鶴岡が第2の故郷、北海道に2度目の別れを告げる決意を固めた。関係者の話を総合すると、この日までに球団から来季はコーチ専任を打診されたが、現役続行への強い意欲から固辞したもよう。今後は日本ハムを離れ、他球団での現役継続を目指すとみられる。

捕手兼任コーチとして3年目の今季はここまで1軍でスタメン4試合、途中出場も含めて12試合出場にとどまるが、攻守で若手に負けない技量は発揮した。また、6月5日に出場選手登録を抹消されて以降も、コーチ業と両立して自らの出場準備を攻守で余念なく続けてきた。今年4月に40歳となったが、コンディションも問題ない。現役選手として勝負したいという熱い思いも変わっていない。

32歳だった13年オフは新たな環境を求め、故郷の鹿児島に近い福岡が本拠地のソフトバンクへFA移籍も、4年後の17年は再取得したFA権を行使して日本ハムに復帰。FA宣言して退団した選手が再びFAで古巣に戻る史上初のケースで、19年からは1軍バッテリーコーチを兼務して今季限りで退任する栗山監督を支えてきた。

北海道へ帰ってきて4度目のオフは、他球団での現役続行を目指して2度目の日本ハム退団という選択肢を選んだ。東京時代のチームを知る最後の現役選手で、北海道移転後の06年から12年までの4度のリーグ優勝と1度の日本一に貢献した球団の功労者は今オフ、他球団で選手としてのユニホーム姿にこだわる。
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貴重なベテランと1軍バッテリーコーチが同時にいなくなる模様