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 元日本ハムの高山優希投手は、15日の12球団合同トライアウト(鎌ケ谷)を受験する。昨年10月に戦力外通告を受け、一時は現役引退を決断したものの、「トライアウトを受けてNPBに復帰したい」と一念発起。再び球界復帰を目指すことになったのは、愛妻の“後押し”があったという。

「最初に戦力外を言われた日に、野球を続けるつもりはありませんでした。でも、妻が『私はまだできると思う』と言ってくれて。妻の言葉が一番大きかったかもしれないですね」

 2016年ドラフト5位で大阪桐蔭高から日本ハムに入団。プロ入りから3年間で1軍登板はなかった。2020年から育成選手になったが、戦力外通告を受けた2022年まで結果を出すことができなかった。2022年1月に結婚した妻とは、プロ2年目の2018年から苦楽を共にしてきた。

「『野球を辞めて働いて稼がないと』と思っていたんですが、それよりも野球を応援してくれたので。もう1度やろうと。それが一番大きかったですね」。昨年11月にNPB再挑戦を決意。1年間をかけて今年の12球団合同トライアウトを目指すこととした。

 ただ、現実は甘くはない。野球の練習が生活の軸となり、「仕事は何もやっていないです。収入はゼロですね」。現役時代に作った貯金を切り崩す生活だ。

「契約金はほとんど使ってなかったですし、(日本ハムでの)寮生活の間はお金を使うことがなかった。1年だったら貯金で生活はできるだろうと思ってました。でも、生活的に苦しいというのはありますね。うまく工夫しないとしんどいなと。生活の水準を少し落とさないと、というのはありました」。都内で生活することの厳しさも感じたという。

 都内の野球施設を使っての孤独な自主トレ。7月末から関西独立リーグ・堺シュライクスに所属し、実戦を積んだ。「不安やうまくいかないことはあったんですけど、独立リーグのチームからオファーをいただいて。周囲の応援や野球の楽しさを知ることができた。まだ野球を続けたい。プロで恩返ししたいなという気持ちです」。感謝の思いを胸に左腕を振る。
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