うますぎるだろこいつ

　日本ハムの近藤健介外野手（２５）が先制の適時二塁打を放ち、チームを今季初の４連勝に導いた。４月から続ける連続試合出塁を３０試合に更新した。

　近藤の一打から１１安打８得点と打線も爆発した。投げては有原が１６年以来の完封勝利で、リーグ単独トップの６勝目。攻守がかみ合った良い流れを維持し、交流戦前最後となる３１日からのオリックス３連戦（京セラ）に乗り込む。

　甘く入ってきた失投を今の近藤が見逃すはずがない。初回１死二塁。フルカウントからの６球目。浮いた１３６キロのフォークを十分に引きつけると、一太刀で仕留めた。鋭いライナーで右中間を切り裂く適時二塁打。「早めに追い込まれたんですけど、カウントを整えて良い形で打つことができたと思います」。チーム６試合ぶりとなる先制点をたたき出した。

　“ハムの安打製造機”の量産体制が整いだした。４月２４日楽天戦（札幌ドーム）からの連続試合出塁を３０試合に伸ばした。昨季記録した自己最長の３７試合に迫りつつある。４月最終戦は２割７分２厘だった打率も、この日３割２分８厘まで上昇。リーグ２位まで浮上してきた。

　「思い通りに打つべき球を打てている」。近藤にとって打球の質は状態を測るものさしとなる。「ライナーで打ち返せているところはいいのかなと思う。それが自分の打球。良い状態になっているバロメーターになる」。第２打席には四球、第３打席には左前打で、２９日の第１打席から８打席連続出塁。第４打席で見逃し三振に倒れたものの、ゾーンに入ると手が付けられなくなるのが、日本ハムの背番号８だ。

　絶好調というよりは、近藤にとっては当然の姿か。栗山監督も「すごいというよりもこんちゃんらしいなって感じ」と淡々。その口調は、さらなる可能性を信じていることを物語る。「安打は常に打ちたいと思って打席に入っている。でもいくら打ってもチームが勝てなかったらつまらないので」と近藤。勝利に導く安打を積み重ね、チームを押し上げていく。
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凄すぎぃ