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　鬼に金棒ならぬ、ガッツにこん棒だ！　日本ハムの秋季キャンプが沖縄・国頭村で３０日、スタート。新任の小笠原道大ヘッド兼打撃コーチ（４６）が指導を開始した。久々に身にまとう古巣のユニホーム。長さ１０７センチ、重さ約１・８キロの愛用「こん棒バット」を担ぎ上げる姿はまさに鬼―。「細いと心もとないから、がっちりしてるやつがいい」。新コーチの厳しい目線にグラウンドは緊張感で満ちていた。

　初日からエンジン全開だ。「１日、２日は黙っていようと思ったんだけどね」。１０日の就任会見では予行演習と位置づけた今キャンプ。午前の守備練習は見守っていたが、打撃練習が始まるとさっそく動き出した。巨人時代の後輩・大田を皮切りに、西川、杉谷。さらに新人の万波までに身ぶり手ぶりで打撃を指導した。

　２月の春季キャンプを経て開幕まで５ケ月。「時間がないですから」。栗山監督から求められるのはタフな選手の育成。約５００スイングを振り込んだ選手の中には、初日でマメが破れた選手もいた。「（練習量は）ここが最低ライン。これ以上落ちることはない」とさらなる猛練習を予告。ガッツコーチの下、新生日本ハムが動き出した。