セ・パ交流戦がいよいよ28日に開幕する。普段のリーグ戦とは異なる戦いを前に、日本ハムの新庄剛志監督（52）が阪神を率いる岡田彰布監督（66）に不敵な予告を放った。

【写真】山崎福也の打順やいかに

　希代のエンターテイナーでありながら策士でもある新庄監督が陽動作戦とも受け取れる意味深なメッセージを発信した。開幕前日の27日、自身のインスタグラムに「明日から楽しみにしてた　交流戦」と高揚感をのぞかせながら「特に僕を育ててくれたタイガースと甲子園監督として戦える幸せ」「もうたまらん」と思いをつづった。

　交流戦最初のカードは、自身がかつて〝虎のプリンス〟として大暴れした阪神と聖地での3連戦。岡田監督を指揮官としても尊敬してやまない新庄監督だけに、凱旋することも対戦することにも興奮を隠し切れない様子だ。

　ただ、それだけで終わらないのが新庄流だ。戦いの舞台がセ・リーグの本拠地となるため、指名打者（DH）制は採用されない。采配を振るう側としては、通常打席に立たせることがない投手をどう扱うかも勝敗のカギを握る。

　新庄監督は「（山崎）福也君が4打数4安打打ってくれるでしょ～」「何番打たせようかな」と思わせぶりなコメントを投稿。山崎は昨オフにオリックスからFAで加入したが、〝パ・リーグ育ち〟にもかかわらず打撃には定評がある。プロ10年目で通算打率は打者顔負けの2割7分3厘（22打数6安打）。FA交渉の際には、その打撃の良さから球界内では「セ・リーグに移籍するのでは？」とささやかれたほどだった。

　ベーシックにいけば「9番・投手」だが、新庄監督はオリックス時代の山崎が外角球をきれいに左前へ流し打ちする動画も添付。誰もがアッと驚くビックリ起用に打って出る可能性も十分ある。

　さっそくファンからは「福也さんのファイターズの3番打者の夢をかなえて下さい」「3番で！　やっと見れる」「でも、いろんなこと考えたら7、8番あたりですかね」などとさまざまな声が上がっている。果たして新庄監督の決断は――。